パスワードマネージャーとは?必要性や利用するメリット・デメリット、パスワードマネージャーの選び方について

2021/06/25

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近年、多くのWebサービスが登場し、同時に複数のサービスやアプリを利用する機会は多くなっています。その際に、ログインIDとパスワードを入力しますが、管理が大変でパスワードが覚えられないなどのお悩みはないでしょうか。

 

セキュリティの観点から同じパスワードの使い回しは避けたほうがよいため、理想はサービス・アプリごとに異なるパスワードを設定するべきですが、あまり現実的ではありません。

 

そこで利用されるものが、パスワードマネージャーです。今回は、パスワードマネージャーの概要からメリット・デメリット、選び方まで解説します。

 

■パスワードマネージャーとは?

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近年、インターネットが発達したことでさまざまなWebサービスが登場しており、複数のサービスを同時に利用している人も多いでしょう。

それぞれのサービスを利用する際には、ユーザーを識別するためにユーザーIDとパスワードの組み合わせが利用されますが、多くのサービスを利用している場合はパスワードの管理が煩雑になってしまいます。

 

そこで、パスワードの管理を簡単に行なうためのツールがパスワードマネージャーです。

 

パスワードマネージャーを利用すると、複数のパスワードをそれぞれ管理する手間がかかりません。パスワードマネージャーを利用すればマスターパスワードを1つだけ記憶していれば、多くのWebサービスのログインが簡単になります。

 

それだけでなく、パスワードの自動生成やアカウント情報が流出していないかをチェックする機能もあるため、クレジットカード情報やインターネットバンキングを守ることに適したツールです。

 

また、似たような言葉として“IDaaS”が存在しますが、こちらは企業や組織などで複数ユーザーのID情報を管理するためのサービスです。パスワードマネージャーはあくまでも個人向けのツールであるため、別物であることを認識しておきましょう。

 

■パスワードマネージャーはなぜ必要なのか?

パスワードマネージャーの必要性は、セキュリティの観点から見ていくとわかりやすいでしょう。

 

IDとパスワードの組み合わせはユーザーを識別するために重要な要素のため、多くのシステムやアプリごとにパスワードを変えることが推奨されています。パスワードを使い回していると、一部のシステム・アプリでユーザー情報が漏洩した場合、芋づる式に他のシステムへの不正アクセスを許してしまうからです。

 

しかし、効率や利便性などを考えると1つのパスワードを使い回してしまうことも。手間のかかるパスワード管理と、複数のシステム・アプリでのパスワードの使い回しを避けるためにも、パスワードマネージャーの活用が有効なのです。

 

パスワード管理は紙のメモ帳やエクセル、メモ帳アプリなどでも行なえます。ただし、これらの方法は紛失や盗難の恐れ、盗み見などでパスワードが漏れてしまう可能性が考えられます。そこでパスワードマネージャーを利用すれば、紛失・盗難・盗み見などのリスクの回避にもつながるため、セキュリティの観点からも利用が推奨されているのです。

 

■パスワードマネージャーを利用するメリット・デメリット

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ここでは、パスワードマネージャーを利用する際のメリット・デメリットについて紹介します。利用する際には必ず知っておくべき事項ですので、1つずつ見ていきましょう。

 

◇メリット

パスワードマネージャーを利用するメリットとしては、おもに次のような点が挙げられます。

  • クラウド型ならデバイスを問わない
  • パスワード管理の効率性アップ
  • 作業効率のアップ
  • セキュリティ向上
  • 個人でパスワード管理することに向いている
     

パスワードマネージャーにもいくつか種類がありますが、クラウド型のパスワードマネージャーであれば、デバイスやOSを問わずにさまざまな場面で利用できます。また、パスワード管理を自分で行なう必要がなくなり、煩雑なログイン作業もパスワードマネージャーで簡潔にできることから作業効率のアップも期待できるでしょう。

 

また、セキュリティ面ではパスワードの使い回しがなくなり、強固なパスワードを利用できるようになります。このように、パスワードマネージャーは個人でパスワード管理をする際の最適なツールです。

 

◇デメリット

反対に、デメリットとしては次のような点が挙げられます。

  • パスワードマネージャーアプリ自体のセキュリティが脆弱な場合がある
  • 情報漏洩で大量のデータが流出する可能性がある
  • サービスが終了する場合がある
  • 信頼できるサービスは有料の場合が多い
  • 企業で管理者が一括で管理できない
     

パスワードマネージャーもアプリの一部であるため、脆弱性が見つかることも考えられます。脆弱性はセキュリティの弱い部分であり、サイバー攻撃は脆弱性を狙って行なわれるものです。

 

パスワードマネージャーの脆弱性を狙われると、管理しているパスワードもすべて漏洩してしまう可能性があります。その場合、利用するサービスで不正アクセスされてしまい、大量のデータが流出する危険性もあるのです。

 

その他にも、パスワードマネージャーのサービスやアプリの開発終了、コスト面などがデメリットとして挙げられるでしょう。

 

また、パスワードマネージャーは個人でのパスワード管理に適したツールであり、企業においては管理者が一括で管理できない点もデメリットの一つです。

 

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