トラスト・ログインが、Tポイント提携先のシングルサインオンサービスに採用

2019/04/16

1.jpg

このたび、クラウドサービスのシングルサインオンを実現する「トラスト・ログイン」が、6788万人 (2018年9月末現在) の会員数を誇る「Tポイント」と提携する企業ならび店舗に対して提供されるシングルサインオンサービスに選ばれました。

この提携について以下でご紹介いたします。

 

 

Tポイント=ポイントサービスだけではない

消費者の目から見たTポイントは、「店舗で物を買うと、1%程度のポイントがもらえるサービス」「Tポイント提携店舗だと、ポイントがもらえるので、競合と差別化できる」ではないでしょうか。実は、この説明は半分正解で半分間違いです。Tポイントには、「会社・店舗を横断した共通のポイントプログラム」という点以外に多くの側面があります。

 

(1)販促・マーケティングのプラットフォーム

2.jpg

「毎週水曜日はポイント2倍」「次回来店時にTポイント付与」など、店舗が集客するための施策には様々なものがあります。しかし「こうした施策を打ちたいが、どうやって実現すればよいか」という問題があります。お客様にこうした施策を知ってもらい、集客につなげるにはいくつもハードルがあります。

Tポイントは、提携店舗がこうした施策を打ちやすくするための販促・マーケティングのプラットフォームでもあります。レジと連動してクーポンを発行する、Tポイント端末で設定するだけでポイントを何倍に増やすことができるなど、マーケティングを行うプラットフォームとなっています。

 

(2)顧客分析のプラットフォーム

3.jpg

Tポイントでは、6788万人という膨大な会員情報を有しているため、Tポイント利用者がどこにいて、どのような年代で、どのような購買行動を行っているかを把握しています。こうしたデータは店舗ビジネスにとっては「宝の山」です。

もちろん個人情報保護法の観点から、個人を特定できる情報は提供されませんが、各店舗の利用者の傾向分析、商圏分析、性別年齢分析などのレポートが提供されるので、これまで「勘」で行ってきた店舗運営ならび施策を、データに基づいて行うことができるようになります。

 

(3)店舗運営に必要なツールを提供するプラットフォーム

4.jpg

店舗ビジネスを運営する本部、ならび店舗は多忙であるため、日常的に「店舗運営におけるベストプラクティス」を学んだり、便利なツールやサービスなどを収集、評価することは難しいのが実情です。よって、10年前、20年前と変わらない非効率的な運営をしている店舗もあります。

Tポイントの運営企業である「Tポイント・ジャパン」は、Tポイント提携企業・提携店舗に対して、店舗運営に役立つツール・サービスを提供するプラットフォームとなっています。あらゆるベストプラクティスを収集し、提携企業の店舗運営を安全に効率化するためのツール・サービスを常に評価し、役立つものがあれば提携企業に紹介を行っています。今回「トラスト・ログイン」が評価されたのは、この点です。

 

 

クラウド利用で店舗の運営が変わっている

5.jpg

多数の店舗を抱える「店舗ビジネス」を統括する企業は、かつては銀行のような「装置産業」でした。つまり、統合されたシステムを開発して店舗に提供し、そのシステム内で全ての業務が行えるようにすることで、どの店舗でも均一化されたサービスを提供でき、どの店舗でも同じ製品を販売できるようになってきました。そして、こうした統合システムは開発費用が膨大であるため、提供できたのはごくごく一部のナショナルチェーンのみに限られていました。

しかし、クラウドの登場により「1つの統合システムを提供するのでなく、良いクラウドサービスを安価に使って効率化とコストダウンの両方を実現する」という選択肢がでてきました。例えば、アルバイトのシフト管理は「サービスA」を使い、商品の注文管理は「サービスB」といった具合です。こうしたサービスの活用により、ナショナルチェーンでなくても、例えば昨月設立されたばかりのベンチャー企業の店舗であっても、ナショナルチェーンに引けを取らないシステムを安価に活用することが可能になりました。

 

 

クラウドは便利だが、セキュリティに対する注意も必要

6.jpg

クラウドサービスが店舗運営のコストを下げ、効率を高めたことは間違いありません。ただ、注意すべきなのはセキュリティです。店舗がクラウドサービスに接続する回線は専用線ではなく、通常のインターネット回線であるため、攻撃を受けるリスクは常にあるのです。その一つがパスワードです。

クラウドA、クラウドB、クラウドCというように、複数のクラウドサービスを利用して店舗運営を行うのは一般的です。各クラウドサービスにログインするためにはパスワードが必要ですが、店舗は多忙であることから「店舗スタッフ全員がパスワードを知っている」「パスワードが紙に書かれて貼られている」といったずさんな運用が行われている場合もあります。

店舗ビジネスの多くは、多くのアルバイトやパートなどの流動性の高いスタッフ支えられていることから、ずさんにパスワードを管理していると、そのパスワードを多くのスタッフに知られてしまいます。パスワードが適切に管理されていない場合、「既に退職したアルバイトが、知り得たパスワードを使って不正にアクセスし、データを削除したり改ざんしたりする」といった可能性もあります。

 

 

クラウドを活用しつつ、パスワードを守るのが「トラスト・ログイン」

7.jpg

クラウドを活用することには、セキュリティ的なリスクがあります。そして、一般的には「セキュリティを徹底しようとすると、利便性が犠牲」になります。

クラウドを活用される店舗のこうした悩みに対して、セキュリティを高めつつ、利便性を犠牲にしない(むしろ利便性を高める)のが、当社のシングルサインオンサービスである「トラスト・ログイン」です。

各店舗は、普段使っているクラウドサービスのIDとパスワードをトラスト・ログインに預けることで、トラスト・ログインにログインするためのパスワードだけ覚えておけば、各種クラウドサービスにシングルサインオンできます。そして、アルバイトやパートがパスワードを持ったまま退職した際のトラブルを回避するため、「トラスト・ログインのパスワードは教えるが、各種クラウドサービスのパスワードは教えない」という運用が可能になり、万が一のトラブルを回避できるようになります。

またトラスト・ログインは、クラウドサービスの内部統制に関する国際認証であるSoC2を取得しています。これは、「セキュリティ」「可用性」などの観点からサービスを評価し、サービスが定義された業務プロセスに沿って運用されていることを示しており、いわば「クラウドサービスの信頼の証」です。

・参考記事
内部統制に関する国際認証 SOC について、クラウドサービスの視点で考える

2018年7月末現在で、Tポイントの提携先は179社 941,898店舗にまでなりました。これだけの店舗が、セキュリティ向上のためにトラスト・ログインを活用されるのは非常に意義があります。なお、トラスト・ログインはTポイント提携店舗以外であっても無料で利用できますので、ご興味ある店舗様はぜひ資料請求ください。